屋外設置の制御盤
屋外に設置する制御盤、屋外盤の場合、工場内設置とはまた異なる留意点があります。屋外では太陽や雨風に晒されるため盤内の熱の問題、水や埃への盤の保護構造への考慮が必要です。また、海に近い場所に設置される場合は、防錆対策も必要であり、筐体をステンレス製にしたり耐塩塗装を行います。
屋内と屋外設置では、制御盤の作り方が異なります。
- 近年、外気温の上昇は、社会的にニュースになるほど影響を持ち、気温が40℃以上になると、何も対策を行わなければ、盤内の温度は50℃以上になります。熱対策については屋内盤でも考慮が必要であり「制御盤の熱対策」をご覧ください。
- 屋内盤については防塵のみを考慮すれば良いことが一般的ですが、屋外盤の場合、筐体についてIP保護等級と同等の考え方、対応が必要となります。
制御盤 屋外盤対策のメリット
- 設備の安定稼働
屋外盤へのアプローチ
POINT 1 密閉性の高い筐体設計
屋外設置の制御盤は、筐体の作り方が屋内用とは異なります。屋内盤では防塵対策のみが一般的ですが、屋外盤では防塵に加えて防水対応も求められます。筐体の密閉性を保ち、雨や粉塵が入らないよう水切り、防水、防塵パッキンなどを備えた筐体を製作します。
POINT 2 盤内部の熱対策
熱対策として、冷却ファン、熱交換器、盤クーラーなどを周囲温度や盤内部の発熱量によって選定します。直射日光などの放射熱から内部機器を守るための遮光板を取り付けます。設置される環境に応じてご提案いたします。
屋外盤の事例
- 屋外盤に取り付けられた遮光板